理事長・校長挨拶
本年、国際学院は創立60周年を迎えます。これもひとえに皆様方のご支援の賜物と深く感謝します。本学院創立者大野誠先生と学母大野敦子先生の意志を引き継ぎ、学院の更なる発展を期してまいる所存です。また、中学校高等学校第26回五峯祭を開催する2023年に、本校は、ユネスコスクールに加盟して14年目、国連グローバルネットワークジャパンに加入して6年目を迎えます。これまでも本校では、企業や自治体との連携を通して、SDGsの目標達成にむけた具体的な活動を行い、更には、世界の中高生との直接的な交流を通して、これからの時代に係る考え方を育成する活動を、精力的に行ってまいりました。しかし、コロナ禍を一時通り過ぎた昨今では、本校の中高生たちも、「急速に変化し簡単に解決策を見つけることが困難な現代社会の時勢に於いては、変化を前向きに受け止めながら、主体的に行動していくことが必要である」ということを強く実感するに至りました。ゆえに、これからは、不易と流行を見据えながら、本校の教育活動を、主体的に取り組む生徒たちとともに、このVUCAの時代にあわせて発展させていくことが肝要と、心を新たにしております。
さて、本校の「五峯祭」は、建学の精神である『 誠実、研鑽、慈愛、信頼、和睦 』の五つの言葉を、到達すべき峯ととらえて、名づけられました。主体的に取り組む生徒たちが自ら考え行動し、失敗や他者との協働を通して創意工夫を凝らし、時間をかけて完成させていくというあり方を柱に据えて、開校当初から大切に引き継がれてきた学校行事であります。つまりは、この五峯祭は、学習成果の発表のみならず、VUCAの時代を生きていくためにも最も必要な人間力を育成する場でもあり続けてきたと言えます。
この流行の現代社会においても、不易を大切にしてきたこの五峯祭を通して、ひとりでも多くの生徒たちが、五つの峯からひろがる、素晴らしい景色に感動することを願っています。
2023年のメインテーマは、公募の結果、『笑顔咲かせる青春フェスティバル!!』に決まりました。当日に至るまでの並みならぬ苦労を経た達成感と、当日の来校された皆様によいものをお見せできた充実感に、生徒たちの笑顔がはじける様子が目に浮かびます。ご来校の皆様にも、そんな生徒の笑顔をご覧いただければ、幸甚です。私自身も、先輩達から脈々と受け継がれているよき伝統を、未来への糧とした在校生たちが、主体的に問題解決に取り組んだ成果として大きく成長する姿を楽しみにしております。
ご来校の皆様におかれましても、是非この機会に生徒たちの発表をご覧いただき、ご助言など賜れば幸甚に存じます。また、保護者の方々による「地域物産品販売」や「フェアトレード品販売」のコーナーは、毎年、完売御礼の、本校名物コーナーのひとつです。あわせてお立ち寄りいただきたくお願いいたします。
結びに、五峯祭の開催にあたり、温かい励ましとご支援を賜りました保護者会・後援会ならびに関係の皆様に、厚く御礼を申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。